住田麻奈美さんおもてなし+inbound

株式会社本陣平野屋

住田麻奈美さん

埼玉県出身。立教大学観光学部卒業。2016年4月から飛騨高山の旅館、本陣平野屋に就職。
大学の観光学部で学んだ住田さんは、学生時代から研究やインターンシップ体験を通じてインバウンドに携わってきました。日本らしさと観光の魅力がたくさん詰まった飛騨高山を就職の地として選んだ経緯から、お仕事を通じて学んでいることなどをお聞きしました。

日本らしさと観光の魅力あふれる飛騨高山で
第一線のおもてなしを学び、日本人として成長していきたい。

就職前は何をされていたのですか?

大学では観光学を学びました。大学のプログラムで2年生の時に3週間アメリカへ留学したのですが、その時に自分自身が日本のことを伝えられないということに気付きました。向こうで出会った方たちに、日本人の代表として見られていたのですね。その頃から、もっと日本のことを知って、世界に伝えていきたい、と思うようになりました。観光者の心理を研究するゼミに所属していたので、浅草で訪日外国人を観察したレポートを書いた経験もあります。また、大学3年の時にはインバウンド関係の仕事をインターンシップで体験。空港の訪日旅行センターでのお仕事でしたが、そこでは手続きをしたらお客様は行ってしまうので、もっと一人ひとりのお客様と長く接したいと思うようになりました。

本陣平野屋のお仕事に興味をもったきっかけは何ですか?

本陣平野屋のお仕事に興味を持ったのは、まず高山という地域に惹かれたためです。旅行でも訪れたことがありましたが、街並みも美しく、美味しいものがたくさんあり、お祭りという文化があって、自然も豊か。小さい街ですが、観光の魅力がたくさん詰まったところで、インバウンドもこれからもっと伸びる場所だと感じました。また、第一線のおもてなしを学べる本陣平野屋でのお仕事を通じて、自分自身が日本人としても成長できると感じたからです。

応募から採用されるまで、どのように進みましたか。

応募から選考は比較的スムーズでした。現地での面接は一回でしたが、メールでのやりとりで色々確認することができました。本陣平野屋のホームページでスタッフブログを読み、お仕事の様子をイメージすることができ、期待が高まりました。

お仕事を始めてみていかがですか?業務の内容は?

お部屋でのお茶出しから、料亭の掃除や食事出し、夕食時の飲み物作りまで、お客様係の仕事の幅はとても広いです。お客様をお迎えする前のお部屋の準備では、髪の毛は落ちていないか、グラスは汚れていないか、お客様に安心してお部屋でくつろいでいただけるように責任をもって最終確認を行います。お客様と最も長い時間接することができるため、お客様から伺う様々なご要望(例えば、アレルギーやお苦手な食材がないかなど)を、フロントや調理場に伝える重大な役目を負っているのだと日々実感しています。

具体的なお仕事を通じて、勉強になっていること、やりがいは?

新入社員研修のときに、女将に『我以外、皆お客様』という言葉を教わりました。同じ部署の先輩や、他部署で働く社員に対しても、お客様のように心配りをし、助けが必要そうであれば言われる前に気付いて手を差し伸べるということが全社員の習慣になっています。おもてなしは、お客様が何かを口に出す前に、それを察知して提供するものなので、普段からその習慣を身に付けることが大事なのだと思います。また、私がこの仕事を選んだ1つの動機でもあるように、平野屋で働くことで、外国からのお客様に日本の文化を伝える役目も負っています。平野屋ではお部屋に浴衣と作務衣をご用意していますが、この2つを同時には着ないことを外国からのお客様に説明しています。最終的には、肌寒いという理由で同時に着ることはお客様の自由ですが、日本の文化として、そのようなことはしないと初めにお伝えすることは必要だと先輩社員に教わりました。毎日の仕事量は多く、まだまだ覚えるのに精いっぱいですが、今はお客様に「ありがとう」、「ごちそうさまでした」と言っていただけるだけで嬉しいです。私はまだ高山へ来て間もないのですが、おすすめした場所へ行かれ、帰っていらしたお客様に「良かったよ!」と言っていただけると、やりがいを感じます。

やまとごころを知ったきっかけ、他媒体と違う点はどんなところですか。

大学3年で就職活動を始めた頃は大手求人サイトを使っていましたが、インバウンドに特化した仕事に出会えませんでした。色々探しましたが、しっくりくるものがなかったので、大学を卒業後、日本語教師養成講座を受講したりしながら就職活動を続けていました。そこで、「インバウンド」「求人」というキーワードでインターネット検索してみると、やまとごころキャリアを見つけ、まさに探していたものが見つかり、「こんなサイトあったんだ!」とびっくりしました。

これからの目標は?

まずは日本のおもてなしを第一線でしっかり学ぶことです。着物を来て、お抹茶をたてられるようになって、日本人らしさを高め、英語で日本のことをしっかり伝えていけるようになりたいです。

これから就職を考える方へのメッセージ

日本の成長にインバウンドは欠かせません。インバウンドに携わる上で、やはり英語力を求められるお仕事が多いと思います。英語力を高めて、日本のことを海外に伝えていきましょう!