松尾和久さんツアーガイド+inbound

株式会社美ら地球
 アクティビティマネージャー/英語通訳案内士

松尾和久さん

東京出身。大学卒業後、イギリスへの語学留学、ニュージーランドでのワーキングホリデーを経て、ニュージーランドの学校でAdventure Tourismを学ぶ。現地で4年間ガイドとしての就労経験を積み2008年に帰国。インバウンドツーリスムに関わる仕事を求めて白馬へ。2010年株式会社美ら地球への就職を機に、現在は飛騨高山で外国人旅行者を主な対象としたツアーの開発やガイドに従事。

開発から運営まで一貫したツアーが参加者の高い満足度に
Trip Advisorのコメントが次への原動力

就職前は何をされていたのですか?

前職は、長野県の白馬にてスキー場スタッフや、アウトドアのツアー会社で仕事をしていました。期間は、およそ1年半になります。それ以前は、ニュージーランドに5年在住し、1年目は現地の学校Nelson Marlborough Institute of TechnologyにてAdventure Tourismを学び、その後の4年間は夏にMilford Trackというハイキングコースのガイドとして現地の会社Ultimate Hikesで働き、冬にはNZSki.com社のスキー場のスタッフとして働いていました。

美ら地球でのお仕事に興味をもったきっかけは何ですか?

帰国した大きな目的は、ガイドとして母国で外国人を案内することでした。その最初の選択肢が、冬場に外国人が多く集まる白馬でした。その経験を経て、1年を通してコンスタントに外国人が集まる場所として他の地を探したところ、高山を見つけました。アウトドアが好きな自分としては、山に囲まれ、冬に雪が降る場所は、まさに最高の場所でした。
移りたい地域が決まり、そこでできる仕事を探していたところ、現在の会社をやまとごころの求人サイトより見つけました。インバウンド関連の仕事で、外国人を相手に仕事ができる職場を探していたので、その検索に引っかかった形です。求められていた職種がアクティビティーマネージャーというもので、企画もガイドもできるところがまさに自分にぴったりだと思いました。また、代表夫婦自身も海外経験が豊富で、その経験を活かした「「クールな田舎をプロデュースする」というミッションを掲げてスタートさせた「SATOYAMA EXPERIENCE」の企画をとても面白いと思いました。

応募から採用されるまで、どのように進みましたか。

応募後すぐに返事があり、面接の日程を設定。メールには「自転車に乗れる恰好できてください」ということだったので、スーツを着用しないで面接できることに「いい会社」だと感じたのを覚えています。当日は、自分の自転車を持ち込み、代表の山田拓氏と自転車に乗りながら会話。そして、神社の階段に座りながらの面接となり、採用が決まりました。

お仕事を始めてみていかがですか?業務の内容は?

仕事を始めた当初は、まだサイクリング事業はスタートしたばかり。運営の形を作ったり、備品を揃えたりなど、基盤を作る作業が多くありました。PCに向かうことが多く、今まで慣れていない仕事でしたが、新しい知識やスキルアップにもなり良かったと思っています。やがて、ツアーに人が集まり、Trip Advisorで評価が広まると、外国人の旅行者から多くの予約が入るようになり、目的としていた外国人の案内を中心とする仕事ができるようになりました。
現在も引き続き、ガイドとしてツアーに出つつ、新人ガイドのトレーニングをしたり、新しいツアーの開発を行なったりしています。

具体的なお仕事を通じて、勉強になっていること、やりがいは?

ガイドとして外国人の方に日本を案内するため、外国人の視点を知ることができ、日本のことを改めて学ぶ良い機会を得ています。またインバウンドだけでなく、会社は地域のことを考えた仕事もしているため、これまで考えたことがなかったことなども、知ることができました。
やりがいとしては、まだまだ地方では外国人の方が参加できるようなツアーは少ない中で、高い評価を得られるツアーを運営できていることです。ガイドとしてだけでなく、自分で企画から運営まで行ったツアーについてTrip Advisorを通して参加者の高い満足度を知ることは嬉しい限りで、一つ一つのコメントはやりがいとなっています。

やまとごころを知ったきっかけ、他媒体と違う点はどんなところですか。

私が仕事を探している頃は、まだインバウンドという言葉が今のように頻繁に出ていなかったため、やまとごころのようにインバウンドに特化しているサイトはなく、インバウンドの仕事を探している者にとって、求人の掲載があったことはとても助かりました。やまとごころを知ったのは、「インバウンド 求人」というキーワードでの検索だったと思います。そのような目的に合った求人媒体は他に無いので、比較は難しいですね。

これからの目標は?

より多くの外国の方に、日本を楽しんで満足してもらえるツアー開発やガイドを行っていきたいと考えています。そして、私自身も日本のことを知り、もっと広く、多くの地域を紹介していきたいと思います。

これから就職を考える方へのメッセージ

私自身は、海外での業務経験を積み、次に母国を紹介したいという思いを持って帰国し、現在の仕事をしています。国内ですぐにインバウンドの業界に入っていくのも一つの方法ですが、まずは海外に出て、経験を積んで来るのも良いと思います。その経験が、この業界では生きてくるのではないかなという気がします。
まだまだこれからの業界なので、海外から来られる旅行者に日本を満喫してもらえるように一緒に盛り上げていきましょう。